ピアノ・反抗期!その1

ピアノ・反抗期!その1

志木市 朝霞市 新座市 狭山市の生徒さんが
多く通っているピアノ教室です。
 
スマイル

 

生徒のお母様よりメールがあった。
この生徒さんは他の教室から途中編入してきた。
内容は 家でのお子さんの練習時間、その内容、そして
それ以前にピアノに向かう姿勢、態度に疑問を感じ
注意したところ、穏やかではない事態になったとの事だ。
そのお母様は いつも辛抱強く我が子のやる気を喚起する様な
言葉がけをしていらっしゃる方なので 腹に据えかねる返答が
あったのだと思う。
「〇〇も難しい年頃になりましたし(自分の)我慢が
どこまでできるか分からないので 今後は〇〇とも距離をおいて
あまり口を挟まず見守る形で係っていきたい」との事だった。
スマイル
 

 

解決にならないので「どこの家も反抗期に入った我が子には
手を焼いている様ですよ」と言うつもりはない。
ただ〇〇ちゃんも着実に成長しているな、と思った。
昨年はできない所があると泣くして 付き添いの母に「よしよし」
と頭を撫でられるとケロリと笑顔になっていたものだが・・・。笑う
スマイル
さて一人心細そうにやってきた〇〇さん、お母様のおっしゃる通り
先週の注意がほとんどなおされていない。
見事な冷凍パックだ。
ってか ハノンは慎重な練習を心がける様にしているのだが 
タッチ、手のフォーム、手首、指の第一関節、リズム、テンポ
などが崩壊している。
子供というのは 間を空けたり油断したりすると あっという間に
積み上げてきたものを惜しげもなく壊してしまう。
しかし壊したものを たちまちのうちに復元してみせるのも
子供だ。たいしたものだ。
要するに元にもどす必要性を理解してもらう。
壊したらもったいないんだよ、と言葉がけをしてみた。
もともと器用な生徒さんなのでその場でなおせた。
誉める。ふっと笑顔になる。〇〇ちゃんはこの「誉める」が
レッスンに何回あるかで やる気が全然変わってくる。
ハノンはいいとして 曲の注意は
そう簡単になおせるものではない。
根気強く教えたがなかなかできない。表情がまた曇っていく。
「音楽を楽しむ!」と流行言葉が氾濫しているが “楽しむ”
までになんと時間がかかる事か。大変な事か。
もちろん〇〇ちゃんに限った事ではない。
・・・という分けで〇〇ちゃんは
なかなか 音楽を楽しむまでは行きつけない。
 
ふと思った。彼女は困っているのではないかと。
「もしかしてわからないんじゃない?」「うん」
どこが分からないのか聞くと 全部分からないのではなく
一つ一つの知識がつながっていないため
消化不良をおこしている。 
じゃあ 手っ取り早い方法で→“耳”にたよって弾く、
“カン”で弾く を実践してきたらしい。
教材が進むにつれてその方法も「限界だ」と
本人は感じているらしい。
「少し戻って □□の教材をもう一度やってみる?
いやいやこれは罰ゲームじゃあないのよ」
単に練習不足が原因と分かってる生徒さんはこの申し出を
嫌がるであろう。
ところが 〇〇ちゃんは「うんっ!」と即答。
私もちょっとびっくりしたので
「以前 前の先生の所で弾いた事がある曲だから
あまり練習しなくても気分良く弾けるかな手手手と思ったの?」
と聞くと 「戻ってもいいから 
もう一度やり直して分かるようになりたい。」
〇〇ちゃんは 頭の回転はいいがそんなに上手に喋れる
生徒さんではない。それでも ポツリポツリと話してくれた。
「分かるようになりたい」と その言葉が印象的だった。
〇〇ちゃんも少しずつ大人の階段を昇っているんだなあ。
 
このままじゃいけない、と感じた
〇〇ちゃんの成長を嬉しく思った。
「〇〇ちゃんは 指も速く回るし、頭もいいし、耳もいいし、
これで譜面を読める様になっちゃったら大変な事になるかもね。」
って言ったら ニッ!と笑った。
スマイル
夜 今日のレッスンの報告がてらお母様と電話で話した。
少し様子をみて レッスンはお母様がおっしゃる通り
私と二人きりでのレッスンにした。
自宅でのピアノを置いている場所が気になったので 
お母様にお話しさせて頂いた。
来週どうなるかなあ。
□□の教材を頑張ろうね。
まだまだ「めでたしめでたし・・・」は遠い。
 Docomo_kao11 
 
 スマイル