ピアノと学習

DSCN0389以前から「ピアノを弾くと頭が良くなる」と言われてきました。
実証データも数多くあります。
脳科学の観点からピアノと脳について考えてみます。

“ピアノを弾く”とは?

なぜピアノを習うの? 音楽が好きだから、それで充分、それが一番、とキャッチコピーの様に唱えられてきました。
ではピアノを弾くってどういう事なのでしょう?
一言で言うのは難しいですがなんとか言葉にしてみましょう。
「膨大な数の音符を全て頭の中に記憶し1分間に多いと数百、千個以上の鍵盤を左右10本の指と足(ペダル)を使って正確無比にアウトプットする行為」
さらに「聴衆の心を揺さぶり感動を与える技術」も要求されます。

なぜピアノなの?

そんな小難しいと思われるピアノではありますが、昔から習い事の王道を歩んできました。
しかし何故ピアノなのか?を脳科学の分野からお話しします。
ピアノを習っている人と習っていない人の違いが「脳」にあるという事が1995年頃から徐々に判ってきました。
頭の頂点より少し前のあたりに「運動野」と呼ばれる脳部位があります。
ここにはたくさんの神経細胞が集まっています。
ピアノを習うと指を速く動かしたり、譜雑な動きをしたりしますね。
そのためにはこの神経細胞を働かせます。
ですからピアノを弾くという事はこの神経細胞の数を増やしているという事なのです。
子供にピアノを習わせるとどの様に脳が変化するかをハーバード大学の研究チームが調べたところ、どのお稽古事よりもピアノを習っていた子供達の脳部位の体積が大きくなっていた事を発表しました。
もちろんこれは大人にも言える事です。 ピアノを弾くという事で自然に脳機能を高めているのならやはりお稽古事としては人気が高いのも頷けます。

脳の秘密

次にピアノレスナーは指を動かしている時、その神経細胞をどれ位活動させているか。
直感的には増えた神経細胞を余す事無くふんだんに働かせていると思われます。
しかしピアノレスナーは働かせる神経細胞の数が ピアノを習っていない人より少なかったのです。
つまりピアノレスナーの脳は「難しい動きでもそれほどたくさんの神経細胞を働かせなくても可能にする脳」になっていたと解釈できます。
つまり余力があるという事です。余力のある神経細胞を音楽以外で活動させる事は容易な事です。
ピアノを習う事によって大人の方が集中力や情報処理能力の向上を感じたり、子供達の学力がアップしたりするのをよく聞きますね。
これは「ピアノを弾く」という行為が自然に脳機能を高めその余力のお蔭で様々な分野で脳を活動させる事ができるからなのです。
つまり「基本的な体力」が安全基地となって新しい分野の挑戦を後押ししてくれる分けです。

ピアノさえ習っていれば・・・

DSCN0369ピアノを弾く事の万能性を述べてきましたが、ではピアノだけが上手くなればそれで良いか?
様々な意見があると思いますが私はNO!です。
確かに弾く事で脳部位の体積も増え、神経細胞も効率的に働かせる事ができる、しかしそれは“地頭”が良くなった事に他なりません。
実際の勉強は多岐に亘っています。
高校受験、大学受験、各種資格試験、就職試験・・・人が大人になるまでに通らざるを得ない様々な“受験の壁”、そのためには受験のスキルを身につける事が現代の社会では要求されています。
「勉強もピアノもバランス良く」と言うのは現代の社会を生き抜く力になるからなのです。

ピアノと勉学のバランスをとるために

「バランス」と一口に言っても最近の子供達は忙しい。
工夫して時間を使いたいものです。
教室の御父兄の方々からも「ピアノと勉強を両立させる方法はないかしら」との御相談を数多くいただきました。
そんなスケジュール管理に一役買えないかと御提案いたしますのが「河野学習教室」です。
河野学習教室では希望者はピアノも勉強も両立させて学ぶ事ができます。
講師らが密に連携する事で効果的に、短期間に結果を出す事ができ御父兄に喜ばれています。
同じ教室に通うので時間を効率的に使えます。
定期試験対策、あるいは受験対策のみの短期受講もOK!
もちろんピアノだけ、あるいは学習塾のみの御利用も歓迎いたします。
現駿台個別指導講師、Wアカ現講師が担当しますので小学生~大学受験、補習から進学・受験まで幅広く対応できます。

ピアノと勉学の密接な関係

DSCN0361そしてもう一つ。
「ピアノを練習していたから勉強できなかった」「勉強が忙しくてピアノが弾けなかった」
この残念な気持ちをかかえたままレッスンに通った経験は誰にでもあるでしょう。
しかし本来 ピアノも勉強も同じ「学び」、この二つは存在を否定しあうものではなくて共存できるもの。
例えば、「勉強に集中しているからピアノを弾く時間がかけがえのないない時間に感じられる。」 「ピアノを弾けたからリフレッシュして勉強面でも 新たな気持ちで机に向かう事ができる。」
IMG_9902この二つを両立させる事のシナジー効果は大きいと言えます。
特に現代の子供達は“一つだけに集中させて死にもの狂いで頑張る”事を苦手としています。
そんな子供達を上手に息抜きさせながら彼等の頑張りを応援してみてはいかがでしょう。
夢を手にする方法は様々です。

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