チャレンジを終えて

生徒さんの声

PTNA全国大会やグレンツェン、ジュニアクラシックなど数々のコンクールに出場された生徒さんの声です。

  • コンクールを受けた事がない
  • 興味はあるけど少しためらいもある
  • 受けた事はあるけど全国大会にいくためには?
  • いえ、そもそも音楽に競争など必要ない

と思われている皆様、様々な考え方があるかと思いますが、いろいろな観点から皆様方の参考になるかと思います。
ピアノが上手い!だけの生徒さんが育っているのではなくこれからの多難な社会を生き抜く子供達が着実に成長している様子を感じ取って頂ければ幸いです。

①なぜコンクールを受けようと思ったのですか。

  • 楽しそうだったからです。(他4名)
  • 曲がおもしろそうだったからやりたくなった。
  • 賞をとりたいと思ったからです。(他2名)
  • 自分のレベルがどれくらいか知りたかったから。(他3名)
  • 自分の演奏の良いところ、悪いところを知り今後の演奏に生かしたいから。
  • いろいろな人の演奏が聴けて勉強になるし、いろんな曲にも出会える。
  • 先生からコンクールがあるという話しを聴いて挑戦したくなった。

②本番の演奏で良かったと思うところ、悪かったと思うところ、自由に書いて下さい。

  • 「ベニスの謝肉祭」のゆれている感じが出せたのが良かったと思います。
  • 苦手だったトリルは上手くいって それとは別の個所で間違えてしまったところ。
  • 練習していたところが思い通りに弾けたのは良かったけれど 自分の音がこもって聞こえてしまう。
  • 初めてのコンクールだったけどノーミスで弾けた。(他1名)
  • 初めてのコンクールだったので緊張感をどうしていいか分からなかった。
  • 良かったのは楽しく弾けた事。
  • スラーが出来なかった。
  • 左手の伴奏を小さく弾けるようになった。
  • 良くなかったのは冒頭の mf がはっきりした mf にならなかったところ。他はきれいに弾けたと思う。
  • 良かったと思えるところはイメージ通りに弾けた事、良くなかったのはいくつかのミスタッチ。
  • 良かったと思えるところは去年より緊張しなかったところ、良くなかったのは 全国大会で緊張のせいか2か所ミスをしたところ。
  • 緊張し過ぎてどこを弾いているか分からなくなって作曲までしてしまったのが反省点です。

③結果が出た瞬間の気持ちを聞かせて下さい。

  • 予選では通過点だったので焦りました。
  • 本選結果発表の時 優秀賞で名前が呼ばれなかったので「これは・・!」と思って嬉しくなりました。
  • 今まで練習してきた成果が結果に結びついてとても嬉しい!
  • 全国大会の結果発表で名前が早く呼ばれてしまい とても悔しかった。
  • ドキドキした。
  • 予選の時は「やったぁ!」、本選の時は「残念だな・・」と思いました。
  • すごく嬉しかった。(他1名)
  • 「よっしゃー!」
  • 本選で奨励賞を頂いた時 正直信じられませんでした。でもとても嬉しかったです。
  • 通過できない時は悲しくもっと頑張ろう!と思い 良い結果の時は今まで頑張ってきて良かったと嬉しく思います。
  • 名前と演奏番号が呼ばれた時「えっ?わたし?」とビックリしました。

④練習で苦労した点、努力した点がありましたら教えて下さい。

  • なにがなんでも練習を毎日しました。
  • インベンションのトリルです。いろいろな練習法でやってみました。
  • 一発(一髪)練習のとき 次の音をどうやって弾くか、どのような音がふさわしいか考えるのに苦労しました。
  • 左手の速い動きです。
  • 部分練習を努力しました。
  • スタッカートを努力した。
  • 左右のバランスとどんな音を出すか考えた事。
  • 出したい音が上手く出せずに苦労した。歌ったり繰り返し練習で乗り切った。
  • 曲想にあった音色を出す事。コンクール会場の音響にあわせてペダルを調整すること。
  • 好きではない曲が一番難しかったのでそれをたくさん練習するのが大変でした。
  • 妹と練習時間が半分ずつなので平日は大変でした。

⑤これからの目標はなんですか。

  • 人の話しを素直に受け入れてコツコツ練習していきたいです。
  • また次もコンクールに挑戦するために毎日の練習を頑張る。
  • 次の級になっても地区本選で賞をとりたいです。
  • ショパンの「革命」を弾けるようになりたい。四期を上手に弾き分ける事。
  • 音楽高校受験に間に合わせる。
  • 金賞をとる!
  • 全国大会へ行くこと。
  • またコンクールを受けたい。
  • 曲の感じをつかんでそれにあった弾き方をする。
  • 自分が出したい音を出すことです。その曲や場面にあった音を出せるようにしたいです。
  • 次のコンクールで自分の実力を精一杯出せること。そして将来はピアノで活躍できる人になりたいです。
  • 譜読み、頑張ります。

⑥コンクールに挑戦してみた感想や思い出を聞かせて下さい。

  • コンクールに出て「優秀賞」をもらえて良かったな。
  • コンクールは感動を味わえたりいろいろな人の意見が聞けていい経験になりました。そして何より舞台での演奏が楽しかったです。
  • 最初の本選で賞をとれず1週間後の本選までにどこを直せばいいのかを一生懸命考えました。そして二回目の本選で奨励賞を頂いた時はとても嬉しかったです。
  • 通常のレッスンより曲を深くやって大変と感じる事もあった。でも予選で思うように力が発揮できて通過できたのが嬉しかった。
  • 一度も間違えないで弾けて 賞状ももらえたのが嬉しい。
  • 一生懸命練習したらいい結果が出るという事が分かりました。
  • とても緊張した。
  • 普段のレッスンだけではあまり感じない自分の成長を感じた。
  • 練習の時は思うように弾けなくて辛い時もあるけど 本番に結果が出た時に達成感を味わう事ができ とても勉強になるので「受けてよかった!練習を頑張って良かった!」と思いました。
  • 練習は大変だったけど楽しい時もありました。全国大会は楽しく弾けて思い出になりました。
  • 時間の使い方を工夫するべきでした。
  • 全国大会で上位に入れず悔しかった。

⑦コンクールに参加した事のないお友達にメッセージをお願いします。

  • 最初は緊張するけどとても楽しいのでチャレンジしてください。
  • 本番では上手な演奏をたくさん聴けるので勉強になります。(他1名)
  • いつもは一人でレッスンを受けるけど ホール練習でお友達と受けるレッスンが楽しくていつの間にかお友達が増えます。
  • たくさんの困難に立ち向かう事もありますが 結果が出ても出なくてもたくさんのものを得て成長できますよ!
  • コンクールは緊張するけどとても勉強になります。響きの良いホール&ピアノで演奏するのは楽しいしスカッとします。
  • 頑張って出てみて下さい!
  • ドキドキするけど 頑張ったらいい結果がでるから挑戦してみてね。
  • コンクールはとても楽しい。きれいなホールで弾ける。頑張ってね。
  • 私は初めてのコンペだったけどとても上手になりました。何事にも挑戦する事が大事だと思うので是非参加してみて下さい。
  • 審査員からアドバイスしてもらえるので 自分の演奏の良いところ良くないところが分かります。人前で弾く楽しさも経験できるとてもいい場です。
  • 頑張った事で嬉しさを味わえたり いい事がたくさんあるので是非参加してみて下さい。
  • コンクールは楽しいよ~。是非出てみない?

保護者の声

次は彼等を見守って下さった保護者からの声です。
数々のドラマが繰り広げられています。

①本番の演奏を振り返っていかがでしたか。

  • 今回に限らず練習時よりも舞台上の方が良い演奏が多い気がします。
    ただ響きの悪い会場では娘の指の弱さを感じる時がありその場合は少し残念な演奏になってしまう事がありました。
  • 初めてのコンペだったので1回目の予選では何だか訳もわからず終わり、2回目の予選では子供なりにコンクールの雰囲気や空気を理解したためか逆にその空気にのまれてしまった感じでした。
    次の本選では理解、納得した上での自分なりの演奏ができた様子でした。
    一回ずつ回を重ねるごとに成長が見られたと思います。
  • 本番当日朝 家での練習でどうしても上手く弾けないところがありました。
    本番ではなんとか演奏を止める事なく弾け、ホッとしましたが 本人が一番努力したなぁと感心しました。
  • 練習で苦手だったところが間違わないか不安でしたが場の雰囲気にのまれず頑張っていました。
  • いつの本番も「最高」の演奏を目指しました。
    振り返ると、あの時つまずいたあの音もその時彼女にできた最高の演奏だと どれも鮮明に覚えています。
  • 自分のクセを理解し緊張をコントロールできて 満足感を得られた様なので良かったです。
  • 予選本選全国大会と進んでいく中で 息子の集中力も高まり全国大会では先生からの注意点も修正し安心して聴く事ができました。

②練習で苦労した点、努力した点などありましたら教えて下さい。

  • 本選前から夜の練習だけでなく 朝の練習も毎日コツコツ頑張っていました。
  • 四期それぞれの曲想や音色の違いを弾き分ける事。
    音色の追及。
    弾かされている・・というのではなく自分が何を言いたいか(弾きたいか)をハッキリする事。
  • 苦労したのはテンポを崩さず表情豊かな演奏をする事。
    メトロノームの使用、声を出して歌うなど工夫しました。
  • 苦労したのは集中力の持続です。
    年齢的に仕方がないのかもしれませんが弟がいる事で気が散るので練習を何度かに分けて区切りながらやり、短時間でも集中出来る様に工夫しました。
  • 長い準備期間中にモチベーションの低下や練習の中だるみがありました。
    私自身の曲を聴く耳、理解が追い付かず家族として充分フォローできていなかった様に思います。
  • バロック期の曲のトリルに苦労していました。
    思い通りに拍が合わずそこに時間の多くを使っていました。
  • コンクールの開催される夏は開放的で誘惑の多い季節です。
    “毎日の練習時間を確保するための調整”に知恵を使いました。

③コンクールを受ける前、予選本選に向けて練習に励んでいる時、コンクール終了後、お子さんに変化がありましたか。

  • ありました。
    今年の参加は迷った上でフワフワと軽い気持ちでスタートしました。
    練習期間は「もう(コンクールを)やりたくない!」と何度も泣きました。
    しかし本選終了後は「来年も出るぞ!」と自信に満ちていました。
  • 本人は毎回コンクールを受ける前はワクワクしています。
    曲を仕上げる過程で壁にぶち当たり苦しみますがそれを乗り越える頃には本人なりに手ごたえを感じている様です。
    終了後は次に気持ちが進むようになりました。
  • 毎年出ている事もあり目標を持ってコンクールに挑みコツコツ練習を積み上げていきました。
    本番への気持ちの持って行き方も試行錯誤しながら自分自身で考えていた様子です。
    昨年までは受動的でしたが 今年は能動的でその気持ちはコンクール終了後まで持続していました。
    終了後は達成感があったようです。
  • 目標が明確化していったと思います。
  • 最初は言われた事、言われた回数の練習でしたが弾けるようになり自分が目指す音のイメージもはっきりしてきたのか「もっとこう弾きたい」という姿勢に変わってきました。
    そのために自分が納得するまで繰り返し練習をする姿が見られるようになってきました。
    コンクール終了後は約束通り“笑顔”で終われました。
  • 練習が進むにつれ 自分自身で「何が上手くいかないか?」「どうやったら弾けるようになるか?」を考えていく様になりました。
    終了後「賞をもらう事が出来なくて残念だけど今はピアノを弾きたい気分!」と言い、大変だった想いも含めて更にピアノが好きになったんだろうなぁ、と感じました。
  • 練習が結果に反映されるので頑張れば結果がついてくる事を学んだようです。
    それからは練習に向かう姿勢が変わりました。
  • (前)大好きだったピアノ→(コンクール中)辛いけど頑張るピアノ→(後)自信のついた大好きなピアノ
  • 練習中は毎回の事ですが思うように弾く事ができなかったり 学校との両立が難しく焦ったりして泣く想いをします。
    しかし終了後は「何とかなった!やりきった!出来た!」と達成感を味わい それが様々なチャレンジを後押しする自信へとつながっている様です。
  • コンクール前は息子に「練習したの?」とよく声を掛けていましたがコンクール後は毎日息子から「練習するね。」と言うようになりました。

④これからの目標、課題がありましたら教えて下さい。

  • 少ない練習時間を活かす工夫を本人自身が見つける事。
    反抗期を迎えた母娘の関係の中でのコンクール出場です。
  • 毎回のコンペで様々な課題(音色、ペダリング、時代背景etc.)が山ほど見つかります。
    それは毎回同じ内容ではなく学年、齢によって変化していきます。
    娘が成長しその内容もより難しいものとなってきているのですが、それを自ら意識して日々の練習に取り組んで欲しいです。
  • 数ある素敵な曲を大好きなピアノでいつか思うように弾けるようになって欲しいです。
    そのためにも地道な練習は欠かせないものだと思います。
  • 楽しみながら少々難しい課題にもくじけずに自分で挑戦出来る様になって欲しいです。
  • 本人の考える目標を応援していきます。
  • 本番は一度きり。
    そこまでの道のりをどのように進んでいくか、メンタル面も含めて本人が自分を見つめていけたらいいなと思います。
  • 来年中学生になるため、学業とピアノの両立が最大の課題です。
  • ピアノのお稽古を通してコツコツ頑張ると必ず大きな結果につながるという事実を体感して欲しいと考えています。
    また音楽を楽しむ事を人生の“彩”にして欲しいというのが親としての目標(ねらい)です。

⑤お子さんをコンクールに参加させてみての総合的な感想をお聞かせ下さい。

  • 毎回最初は“何となく”参加を決めるのですが 終盤では親子共に“かなり本気”になってしまうのがコンクールの面白い処です。
    シーズン終了後は長距離マラソンを走り終えた後のような充実感と達成感が残ります。
  • 結果的にはとても良かったと思っています。
    一つの曲をどの様に作り上げていくのか、これだけ踏み込んで学び取り組む事で 娘のピアノに対する姿勢が変わってきた様に思います。
    そして忍耐力、継続する力、積極性も学んでいると感じます。
  • 年齢が上がるにつれ親の役割が変わってきました。
    親はただ見守るのみです。
    本人のペースで本人に任せる事の大切さ、子供の成長を感じました。
  • 途中何度かコンクールに参加させて本当に良かったのかどうか悩みましたが(まだピアノを始めて日が浅い事、もっと色々な曲を弾いた方が本人にとって楽しいのでは・・・?)演奏後の本人の笑顔で氷解しました。
  • 何よりもコンペに向けてコツコツ努力し続けるという姿勢が身に付き始めていると思います。
    それはピアノだけに限らず様々なチャレンジに影響していくと思います。
    そして最初は難しかったり出来ないと思われた事も 諦めず努力すれば道も開けるという事を学んでくれたようなので失敗や困難も怖がらない様になってきたと思います。
  • 初めてのコンクールの時は 本人が今まで体験した事のない環境の中、練習不足による力の差など壁にぶつかりました。
    今回は前回の経験から「たとえ結果がついてこなくてもやり切った」という想いでステージに上がりました。
    達成感と結果も頂けて良かったです。
  • 親子で家族でフルパワーで走った!
    毎年走れて良かったと思います。
  • 我が家が皆仲良しなのはコンクールがあったからかも、と思います。
    毎日遅くまで練習すると家事がおろそかになったり もう一人の兄弟の相手が後回しになったりしました。
    そんな時も理解して待っていてくれる家族の有難さを感じられるコンクールの日々でした。
  • 性格的に打たれ弱くコンクール向きではないと思ったので初めはコンクール出場に反対しました。
    それでも参加してみるとやはり練習、メンタル面は大変で娘が幼い頃は親子で戦争の様でした。
    しかしいつの間にか「努力は必ず報われる!」という事を実感できるようになり また毎回の舞台経験もとても良い経験になり 今では以前の性格がウソの様に何に対しても積極的になりました。
    山ほど大変な思いをしてきましたが娘にとってコンクールは ピアノの上達だけでなく人間としての成長のステップ台となりました。

⑥コンクールに参加した事がない方々にメッセージをお願いします。

  • 参加させる事でお子さんの新たな発見があると思います。
    時間・金銭面において親や家族の協力やサポートが必要かと思いますが その過程や結果も含めて全て家族の思い出となります。
    親自身も新しい体験をする事ができ子供と共により濃密な時を過ごす事ができます。
  • コンクールというと結果が一番!と思われがちですがそれに捕われると非常に苦しいものになってしまいます。
    河野先生はコンクールに向かう努力を大切にして下さいます。
    娘はいつもそれに救われています。
    何事も経験や努力が一番大事!という事を実感できるチャンスだと思うので 気軽に?参加してみても良いと思います。
    「失敗は成功の母」「千里の道も一歩から」です。娘も一歩ずつ一歩ずつ失敗を山ほど繰り返しながら歩いてきました。
  • 美味しい料理を作るにはまず食材を知る事から始まるように コンクールは「音を楽しむ」に親子で取り組めるとても幸せな時間だと思います。
    音楽の学校を出ていない私でも音を充分楽しむ事ができました。
    お子様と一緒に音を楽しまれてはいかがでしょうか。
  • 練習、時間、環境 etc・・・コンクールというと大変な事がまず頭に浮かびますが 舞台で、しかも知らない人ばかり大勢いる前で子供なりに納得のいく演奏ができた時の達成感ととびきりの笑顔はこれからの子供の人生において大きな力になると思います。
  • コンクールでは様々な事が要求されます。
    演奏技術はもちろんですが精神面を鍛えられるいい機会だと思います。
    辛く苦しい分喜びも大きく返ってくる貴重な経験です。
    また親も子供と向き合うかけがえのない素敵な時間を楽しめます。
  • 審査結果よりもその過程での成長を目標にするとたくさんの喜びに出会えると思います。

コンクールの最後は本人も家族も笑って終わるのがいいですね。なぜなら生徒さん方がステージ上で演奏し、それを祈るような気持ちで見守る家族、まさにこれはその家族にとって一家総出の“お祭り”だからです。